秋の衣替えは、ただ服を入れ替えるだけでなく「来年また気持ちよく着られる状態でしまう」作業です。汚れを残したまま収納すると、黄ばみ・虫食い・カビの原因になります。この記事では、時期の見きわめ方から、しまい洗い・収納までの手順を解説します。
秋の衣替えの時期の目安
暦の上では10月1日が衣替えの日とされますが、実際は気温で判断します。一般的な目安は次のとおりです。
- 日中の最高気温が20℃を下回る日が増えてきたら、夏物をしまって秋物へ。おおむね9月中旬〜10月初旬。
- 最高気温が15℃を下回るようになったら、コートやセーターなど冬物を出す。おおむね11月中旬〜12月初旬。
気象庁のサイトで住んでいる地域の平年値や週間予報を見ると、切り替え時期を判断しやすくなります。一度で全部やらず、「盛夏物 → 合い物中心 → 冬物」と2段階で移すと、急な残暑や冷え込みに対応できます。
手順1:仕分けする
- クローゼットの服を「秋も着る」「来年また着る(しまう)」「もう着ない」の3つに分けます。
- 「もう着ない」は、状態が良ければリユースへ。1年着なかった服は翌年も着ないことが多いので、ここで手放すと収納が楽になります。
- しまう服は、洗濯表示(家庭洗い可かクリーニングか)で分けます。
手順2:しまい洗いをする
「しまい洗い」は、しまう前にもう一度洗うことです。一度着ただけ、見た目はきれいでも、繊維の奥に皮脂や汗が残っています。これが酸化して黄ばみになり、虫やカビのエサにもなります。
- 家庭洗い可の服は、えり・そで口・わきなど皮脂がたまりやすい部分を意識して洗います。皮脂汚れには液体洗剤や部分洗い剤が有効です。
- クリーニングに出す服は、受け取ったらすぐビニール袋を外します。袋のままだと湿気がこもって変色・カビの原因になります。
- ニットや礼服など、次に着るのが半年以上先のものほど、しまい洗いの効果が大きいです。
手順3:完全に乾かす
- 洗った服は、湿気の少ない晴れた日にしっかり乾かします。
- 生乾きのまま収納すると、カビ・黄ばみ・いやなにおいの原因になります。厚手のものは裏返して乾き残りを確認します。
- 衣替え作業そのものも、雨の日や湿度の高い日を避けて行います。
手順4:収納する
- たたんで衣装ケースへ。パンパンに詰め込まず、7〜8割の量にとどめます。空気が通らないと湿気がこもります。
- 重いニットは下、軽いものは上。型崩れしやすいものはハンガー保管にします。
- 防虫剤は衣類の一番上に置きます(成分は上から下へ広がるため)。除湿剤はケースの底や隅へ。
- 使う頻度の高いものを手前・上段に。ラベルを貼ると翌年の出し入れが早くなります。
- 押し入れやクローゼットは、月に1回程度とびらを開けて換気します。すのこを敷くと通気が保てます。
よくある質問
クリーニングに出せば、しまい洗いは不要ですか?
ドライクリーニングは油性の汚れは落ちますが、汗などの水溶性汚れは残りやすいという特徴があります。汗をかいた服は「汗抜き(ウェットクリーニング)」を追加で頼むか、家庭で洗える素材なら軽く水洗いしておくと安心です。
圧縮袋を使ってもいいですか?
ダウンや羽毛、厚手ウールは、長期間強く圧縮すると復元しにくくなります。使うなら空気を抜きすぎない、シーズンオフの短期間だけにする、といった使い方が向いています。タオルや化繊の寝具は圧縮向きです。
防虫剤と除湿剤は一緒に入れて大丈夫ですか?
併用して問題ありません。防虫剤は上、除湿剤は下、と位置を分けて置くと、それぞれの効果が出やすくなります。
出典
- ライオン お洗濯コラム「衣替えは『しまい洗い』がキモ」 https://osentaku.lion.co.jp/onayami/20160406/
- Lidea by LION お洗濯 https://lidea.today/idea/washing
- 気象庁 過去の気象データ・平年値 https://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php
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